高細線印刷の特徴とメリット

画像再現の向上

高細線印刷は、肉眼で網点がほとんど見えないほど細かく、ざらつきがないなめらかな階調表現で実際の写真品質に近い仕上がりになります。

彩度・ディテールの向上

網点を小さくすることで濁りの少ない、鮮やかで豊かな色彩の再現ができます。また、細かい文字などの細部の再現性が格段にアップします。

立体感を出す

通常インキ濃度を20%アップして印刷することで、メリハリと立体感を出す印刷を行います。

高細線印刷の比較イメージ

ロゼッタ模様が目立たなく、細部まではっきりと再現されます。

小さな文字や細かな線も、再現性が格段にアップします。

印刷用語解説

網 点

オフセット印刷では、網点という小さな点を使って色の濃淡を表現します。網点は、肉眼では確認出来ないほど小さな点ですが、ルーペで覗くと分かるように規則正しく均等に並んでいます。1つ1つの網点はそれぞれ大きさが異なっており、サイズの大きい網点が多く集まっていれば色が濃く、小さい網点が多ければ色が薄くなると言うのが一般的なオフセット印刷の原理です。

線 数

網点で色の濃淡を表現する印刷物では、線数という数値が重要になります。線数とは網点の密度を表す単位で、通常1インチあたりに並ぶ網点の数で表します。線数が高ければ高いほど網点の密度が高く、低ければ密度も低くなります。一般的なオフセット印刷の多くは175線が採用されており、1インチに175個の網点が並びます。この1インチ(約2.54cm)あたりの網点の個数をスクリーン線数と言い、300線以上の印刷を高細線印刷と言います。

モアレ

干渉縞ともいわれるモアレは、規則正しく分布している細かな点や線を重ね合わせて時に新たに生じる斑紋。印刷時に網点の重なり具合によって発生する縞状の模様の事です。

ロゼッタ模様

カラー印刷物を良く見ると小さな亀甲模様が並んでいるのが見えます。これは4色のインキが色ごとに定められた角度で配置されているために現れる現象です。