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イノベーションの要諦「スピード」シリコンバレーの企業はどのようにしてスピードを上げているのか?

企業が成長・発展するためにイノベーションが求められます。そしてイノベーションを起こすためにはスピードが必要不可欠。

成長著しいシリコンバレーの企業のスピード感について紹介した記事をピックアップしました。

 

■シリコンバレーの企業と日本企業の決断スピードの差は100倍

シリコンバレーの企業が世界的に凄いとされている理由の一つがそのスピードの速さであろう。日本企業が完璧なプロダクトを1つ出す間に、シリコンバレーの競合は20%の完成度のものを5つ出し、ヒットしたものだけを残し改善すると言われるほど、決断、実行、リリースのスピードが速い。具体的エピソードを下記に紹介します。

・Twitter社の即決定、即実行

それまではプログラミング言語としてRubyを利用していたが、ユーザー数の増加と今後のスケールを念頭に、ある日突然エンジニアリングトップよりScala(オブジェクト指向言語と関数型言語の特徴を統合したマルチパラダイムのプログラミング言語)に切り替えることが決定された。これでTwitterのエンジニアは問答無用で翌日からScalaを利用しなければならない。さもなければ会社に残れないからだ。

これがもし日本企業で似たようなことがあったとしたら、内部調整とエンジニアたちのスキル獲得期間などを考慮し、最低でも数か月は猶予期間を設けるだろう。。。

 

・失敗の数だけ評価の対象になるGoogle X

平均で約10日間の間に1つの会社を買収することからも、その動きの速さが理解できるGoogle。その新規事業を生み出すためのラボ的組織のGoogle Xでは、一つのプロジェクトを成功させたスタッフよりも、100の失敗を経験したスタッフの方が高い評価を得られるような仕組みを導入している。イノベーションには失敗がつきもので、恐る恐る一つのことをじっくりやるよりも、早いスピードでガンガン進め、その中のわずかでも大ヒットを出すことが出来れば大成功という考え方。

 

・Appleでの象徴的な出来事

2008年にプロダクトマネージャーの一人がミーティングにて、CEOのティム・クックに対して中国の工場での生産に大きな問題が発生している事を伝えた。するとクックは「それはまずい。誰か出向いてどうにかしなければ」と言った。そのミーティングは継続し30分ほどが経った時点で、クックがその担当者に対し「あれ、なんで君はまだここにいるんだ?」と言うと、彼は急いてサンフランシスコ空港に直行し、服も着替えずにその足で中国行きの便に飛び乗った。

 

・Amazonは平均で11.6秒に一回の頻度でデプロイしている

彼らは実に平均で11.6秒に一回ソフトウエアの更新を行っているという。もちろんこれは平日だけのケースではあるが、常に最善の体験をユーザーに届けるため、そして競合に勝つために新しい仕様をリリースし続けているということになる。

 

・スピード優先を社訓にしているFacebook

彼らのモットーはとりあえず作り、リリースし、そこから改善をしようというもの。ソフトウエア、特にWebやアプリなどのプロダクトの場合、リリースしてからいくらでも変更が効くので、完璧を目指す必要はない。ある程度の精度が得られた時点でとりあえずリリース。ユーザーの反応を見ながら改善をすることができる。

 

■シリコンバレーの企業がスピードを上げるための具体的手段

・アメリカではメールは短いほど良い

読む人の時間を極力奪わないために、ごく単純にわかりやすく書く方が逆に良い印象を与えやすい。

 

・無駄なミーティングを避け、出来る限りオンラインで行う

表敬訪問や情報交換のためだけのミーティングは行わない。そもそもアジャンダのはっきりとしていないミーティングやお互いのメリットが見当たらない打合せは時間の無駄とされる。自分の時間だけでなく、極力相手の時間を尊重する文化ができている。

 

・契約関係をデジタル化

印鑑文化がまだまだ根強い日本の商習慣では想像しにくいかもしれないが、アメリカで契約書はどんどんデジタル化が進んでいる。パソコンやモバイル上でサインができ、法的効力もあるため印刷>サイン>郵送のプロセスが一気に短縮できる。

 

・承認プロセスのシンプル化

アメリカでは権利の譲渡が担当者にもしっかりと行き渡っているケースが多く、役割ごとに決裁権も分散されていたりする。一つ一つの決断に必要とされる承認プロセスが面倒な日本企業とはあきらかに異なる。

 

・社内政治を排し、物事を性善説で進める

社内のコミュニケーションにおけるスピードを上げたければ、社内政治を極力減らし、スタッフ同士が強い信頼関係をもてるカルチャーを醸成するのが最も効果的である。信頼度とコミュニケーションコストは反比例する。シリコンバレーの企業ではこのロジックが浸透しており、優秀なスタッフは同時に人間性も非常に高いことが多い。

 

現代のビジネスにおいて、時間をかけるのが一番のリスクとなる。スピードが遅いのは命取りにもなりえる。たゆまない変革をスピード重視で取り組むことが生き残るための最低条件と言えるでしょう。

 

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