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Webサイト制作の予算と成果に明確な相関が!予算を抑えるほど・・・

株式会社WACUL(ワカル)が発表した「予算の少ないWebサイト制作は失敗する?Webサイト制作の実態調査」によると、なんとなく感じていたことが「やはりそうか!」と納得いく結果に。

この調査は、Webサイトの新規立ち上げ・リニューアルについてアンケートを行い、“成果を出した発注者”と“成果を出せなかった発注者”の傾向などを探っています。

身もふたもない結論だが「予算を抑えるほどサイト制作は失敗する」

Webサイト新規立ち上げもしくはリニューアルにおいて、発注者側へ「期待していた効果」を尋ねた結果は、

1位:コンバージョン数の向上
2位:サイト訪問者(UU)の向上
3位:企業/サービスイメージの向上
4位:検索順位の向上
5位:ページビュー(PV)の向上
6位:回遊率(ページ/セッション)の向上
7位:滞在時間の向上

という内容に。

「サイト公開後、期待していた効果がえられたか」という問いに対しては、多くの項目で約7割が「得られた」と回答しているが、「検索順位の向上」「企業/サービスイメ―ジの向上」は50%に留まっており、手ごたえがなかった傾向が感じられる。

制作会社選定は新規開拓ほど成功しやすく、知り合いの紹介ほど失敗しやすい

「予算」の観点を加え、「コンバージョン数の向上を期待して実際に効果を得られた=成果を出した発注者」と「コンバージョン数の向上を期待したが逆効果だった/変わらなかった=成果を出せなかった発注者」をそれぞれ抽出し両者を比較してみた。

まず、発注側へ「コーポレートサイト(WordPressなどCMS導入した10~20ページのサイト)の制作にどこまで予算をかけられるか?という問いに対しては、

・100万円未満:29.5%
・100万円以上300万円未満:40.9%
・300万円以上500万円未満:15.9%
・500万円以上1,000万円未満:9.1%
・1,000万円以上:4.5%

上記発注者において、“成果を出した発注者”と“成果を出せなかった発注者”は、

・100万円未満:「成果あり:約30%」「どちらでもない:約23%」「成果なし:約47%」
・100万以上300万円未満:「成果あり:約40%」「どちらでもない:約50%」「成果なし:約10%」
・300万円以上:「成果あり:約69%」「どちらでもない:約18%」「成果なし:約13%」

という調査結果に。成果が出た割合を「成功する確率」として捉えると、予算が300万円以上の場合は69%の確率で成功しているが、100万円未満の場合は30%に留まり、成果なしの発注者が半数に迫るという“成果を出した発注者”と“成果を出せなかった発注者”で明確に違いが出た。

同じく発注側へ「ランディングページ(1ページ)の制作にどこまで予算をかけられるか?という問いに対しては、

・25万円未満:35.6%
・25万円以上50万円未満:42.2%
・50万円以上75万円未満:15.6%
・75万円以上100万円未満:2.2%
・100万円以上:4.4%

上記発注者において、“成果を出した発注者”と“成果を出せなかった発注者”は、

・25万円未満:「成果あり:約37%」「どちらでもない:約38%」「成果なし:約25%」
・25万以上50万円未満:「成果あり:約48%」「どちらでもない:約29%」「成果なし:約23%」
・50万円以上:「成果あり:約61%」「どちらでもない:約39%」

という調査結果に。予算が50万円以上なら成功確率60%だが、25万円未満だと37%にまで下がる。「予算が少ないと、成功確率が20~40%下がる」ということで、予算と成果にはきれいな相関があり、「予算を抑えようとすればするほど、人気のない業者が短時間でやっつけるプロジェクトにしかならない」「コンサルティング・広告運用・コンテンツ作成といった労働集約ビジネスは値切った分だけ品質が落ちる」(WACUL取締役CIO・垣内勇威氏)とWACULでは考察している。

さらに、Web制作会社の選び方について発注側へ質問すると、「既存の取引先へ声をかけた」が圧倒的に多いが、成功確率で見ると「ネットでWeb制作会社を探して問い合わせた」54%が最多となる。「知り合いに紹介してもらった」場合は“成果なし”という発注者が特に多いのは要注意だろう。

Q:【発注側へ質問】Web制作会社はどのように探しましたか?(複数選択可)
・既存の取引先に声をかけた:約61%
・知り合いに紹介してもらった:約28%
・ネットでWeb制作会社を探して問い合わせた:約23%
・社名を知っている会社へ直接問い合わせた:約19%
・代理店に紹介してもらった:約4%
・一括見積サイトに問い合わせた:約2%
・その他:約4%

上記発注者において、“成果を出した発注者”と“成果を出せなかった発注者”は、

・既存の取引先に声をかけた:「成果あり:約37%」「どちらでもない:約41%」「成果なし:約22%」
・知り合いに紹介してもらった:「成果あり:約38%」「どちらでもない:約30%」「成果なし:約32%」
・ネットでWeb制作会社を探して問い合わせた:「成果あり:約54%」「どちらでもない:約36%」「成果なし:約10%」
・社名を知っている会社へ直接問い合わせた:「成果あり:約44%」「どちらでもない:約44%」「成果なし:約12%」

尚、制作側に「どのようなルートで案件の相談がくるか?」という質問をしたところ、「既存顧客経由」が圧倒的に多く、8割を超えている。「知人からの紹介」「代理店からの紹介」など紹介経由も多いという結果となった。

Q:【制作会社へ質問】どのようなルートで案件の相談がきますか?(複数回答可)
・既存顧客:約84%
・知人からの紹介:約61%
・代理店からの紹介:38%
・指名(社名)検索での流入:約19%
・「Web制作会社」など一般検索ワードでの流入:約19%
・広告からの流入:約11%
・SNSからの流入:約9%
・一括見積サイトからの流入:約5%
・その他:約9%

まとめ

新規立ち上げ・リニューアルにおいて「検索順位の向上」への期待は強いが、「期待したものの順位は変化しなかった」という回答が42%を占めており、表層的なリニューアルでの順位向上は難しいことがあらためてわかる結果に。また「企業/サービスイメージ向上」を目的としても、そもそも検証されていないのが現状だ。正しい目的設定と検証が重要だと言えるだろう。

また「予算の少ないWebサイト制作は成功確率が下がる」という、しごく当たり前の話が、あらためてデータとして証明されている。湯水のように予算を使うことはできないが、「成功確率50%以上を目指すのであれば、コーポレートサイトは300万円以上、ランディングページは50万円以上の予算を確保」をWACULは提示している。

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