売上げが劇的に変わるパッケージデザインのルール

新たなパッケージを制作する場合、企業のご担当者様は多くの不安があるのではないでしょうか?
例えば…
・売れるパッケージを作りたいが、どんなデザインにしていいかわからない…
・デザイン、印刷費用の上限は?いくらまでかけるべき?
・どんな形にするべき?
今回のブログではこういったお悩みに対してのヒントや、加えて「店頭で目立つテクニック」をご紹介いたします。
新商品販売においてパッケージの考え方、基準、コツが理解でき、視野が広がる情報をご提供します。
売上げが劇的に変わるパッケージデザインのルール
■もくじ
1 売上げが上がるパッケージの考え方
1-1パッケージは商品の入れ物ではなく、広告の一部
2 制作費用はいくらまでかける?
3 形状を目立たせるだけでは売れない理由
4 パッケージデザインを陳列で目立たせるデザイナーの発想法
まとめ
1 売上げが上がるパッケージの考え方

パッケージは商品の入れ物ではなく、広告の一部
まず、パッケージ制作を考える時に重要なポイントがあります。
ヒアリング時に確認させていただく内容は、
・なにを売るのか
・だれに売るのか
・どこで売るのか
・どう感じてもらいたいのか
・商品はいくらで売るのか
・競合商品は何か
・自社商品の特徴は何か
こういった条件をお客様と確認していき、仕様やデザインを固めていきます。
タイトルで「広告の一部」とお伝えしていますが、ヒアリング内容で狙いを定めていくことがマーケティングの確認作業であり、
世の中の反応がある広告はマーケティングができていることが多いです。
AIDMAの法則で当てはめると、注目させ→興味を持ってもらい→欲求を促進させ→記憶し→行動させる
購入プロセスを消費者目線から訴求することが、売れることに結び付く理由だと感じます。
パッケージが広告という意味では、
・まず消費者に手に取ってもらうこと
・目立って話題性が出るデザイン
・人にプレゼントしたくなる仕様
さらにこういった要素があると記憶に残り、販売を促進させます。
2 制作費用はいくらまでかける?

必ずとは言い切れませんが、基準として多くても販売価格の3割前後といわれます。
もちろんブランド構築のため5割前後を販促費にかける戦略もあります。
この場合、長期的なビジョンのもと、バックエンドで利益を出すサービス、商品を用意しておく必要があります。
販売する目標数値、予測数値も今までのデータから精度が高ければ判断基準となります。
3 形状を目立たせるだけでは売れない理由

注意を引くことは重要ですが、商品やサービスによっては異なる場合があります。
これは日用品、毎日使うものである場合は、使い勝手が悪いとマイナスとなります。
お土産、サプライズ商品、プレゼントなどはインパクトあるビジュアルの方が喜ばれる場合がありますが、
使用シーンや頻度など消費者目線によって機能性を重視することで、売上が伸びた事例もあります。
どうしたら使い勝手、持ちやすさ、保存しやすさが良くなるのかを改めて考えることで、アイデアが生まれることにつながるヒントになります。
4 パッケージデザインを陳列で目立たせるデザイナーの発想法

4-1 シンプルに理解できること
・この商品は何に使うためのものか?
・この商品で何が解決できるか?(メリット)
・どんな未来が手に入るのか?(ベネフィット、購入後の感情が想像できること)
直感的に消費者が理解できること。自社の強みからキャッチフレーズを作ってみると伝わりやすくなります。
4-2 過剰表現をしないこと
・パッケージと中身が大きく異なる場合、購入したとしても期待を裏切ることにつながります。
・かえってブランドイメージを傷つけることになりかねません。
4-3 同業他社の当たり前を疑う
・「うちの業界はこれが一般的だから」という発想だけでは、画期的なデザインには結び付きにくいです。
・ある事例があります。パッケージ限定の要素ではないですが、ドライブスルーは食品関係が一番最初にはじめたと多くの方が信じています。
ですが、実は海外の銀行会社が初めて導入したサービスです。
大雨の中でも車に乗ったまま、ATMで手続きをおこなえるように。
これをあらゆる飲食、フード事業が取り入れ、今では当たり前となっています。
4-4 手触りで商品の特徴を伝える
・例えば、ケーキ屋さんでふんわりした商品を伝える場合には、手触りが優しい用紙に印刷し告知してみる。
・触感が売りであれば少しざらついた用紙をパッケージにしてみる。
4-5 ストーリーを伝える
・人は物語が好きです。面白いドラマ、アニメには引き込む力があります。
大ヒットした物語には強力なストーリーがあり、つい人に伝えたくなります。
・100円のリンゴと200円のリンゴを並べて販売した場合、100円のリンゴが多く売れました。
そこで同じ売り場で200円のリンゴが、なぜその金額なのか理由を説明すると200円のリンゴの方が多く売れました。
これはある農家の人が「病気の妻のために無農薬にこだわったものを食べさせたい」という想いから、体にできるだけ負担のないものを作りたかったとうこだわりを伝えたからです。
・パッケージや商品を通して、なぜこの商品がうまれたのか、なぜこの価格なのか、ぜひ伝えてみてはいかがでしょうか。
まとめ

1. パッケージは単なる商品のケースではなく、広告の一部として考えることで新しいアイデアも広がりやすくなります。
2. パッケージにかける費用は多くても3割。
長期的に追加で利益を上げる商品やサービスがあれば、口コミやファンを獲得する狙いで、あえて高額にする戦略もあります。
3. 目立つテクニックをご紹介して矛盾すると思うかもしれませんが、 目立たせるだけでは売れない場合もあります。
商品によってはシンプルに消費者の利便性を追求する方が望ましい場合もあるでしょう。