「思った通りの色」を出すには?-印刷における色の再現-

🌈色ってふしぎ!印刷で「思った通りの色」を出すには?
こんにちは!
今日は「印刷のときに、どうやって思った通りの色を出してるの?」というちょっとふしぎなお話です。
パソコンで見たときのキレイな色が、印刷したら「あれ?なんか違う…」ってこと、ありますよね?
それにはちゃんと理由があるんです!
💡色は「光」からできている
わたしたちが見ている色は、じつは「光の波(は)」が目に届いているからなんです。
たとえば:
- 赤い光 → 波が長め(だいたい700nmくらい)
- 青い光 → 波が短め(だいたい400nmくらい)
目の中には「赤・緑・青」に反応するセンサー(細胞)があって、それを使っていろんな色を感じているのです。まるで目がちっちゃいカメラみたいですね!
🖥️ 画面と印刷の色の作り方は違う!
- スマホやパソコンの画面(RGB)
→ 光を「足して」白に近づけるやり方(赤+緑+青)
- 印刷の色(CMYK)
→ インクを「重ねて」暗くしていくやり方(シアン+マゼンタ+イエロー+黒)
つまり、同じ色に見えても「作り方」が違うから、印刷するとちょっと違って見えるのです。
🖼️ 印刷ってドット絵みたいなもの?
実は、印刷の写真やイラストも、近くでよ〜く見ると小さな点(ドット)がいっぱい集まってできてる。
これは「ハーフトーン」っていう技術で、色をキレイに見せるための工夫なんです。
ちょっと「だまし絵」みたいでおもしろいですね✨
📏 色の違いは「数字」でわかる?
「ΔE(デルタ・イー)」っていう数値で、どれだけ色が違うかを計れるのです。
- ΔEが1以下:ほとんど同じに見える
- ΔEが3くらい:ちょっと違うかな?
- ΔEが5以上:これはぜんぜん違う!
でもね、数字が同じでも、「赤の違い」と「青の違い」では、人によって感じ方が違うこともあったりする。
人間の目って不思議です。
📄 紙と光でも見え方が変わる!
紙の種類
- ツルツルの紙(光沢紙) → 色があざやかに見える
- しっとりした紙(マット紙) → 色がやさしくなる
光の違い
- 昼の太陽の下 → 本来の色が見えやすい
- 部屋の電気(LEDや蛍光灯) → ちょっと色が違って見えるかも!
つまり、「どこで見るか」「どんな紙か」でも色って変わっちゃうんです!
🛠️ 思った色を出すには?
プロの印刷では「カラーマネジメント」っていう方法を使って、パソコンとプリンタの色をそろえる工夫をしています。
印刷前に「試し刷り」して、色がズレてないか「色差メーター」でチェックしたりもしていたりします。
✨ まとめ:色をきちんと出すのはアートとサイエンス!
印刷で思いどおりの色を出すには、目の仕組みや光のこと、紙のことまで、いろんなことを考える必要があります。
「どうして印刷の色が変わっちゃうの?」って思ったとき、このブログを思い出してくれたらうれしいです♪