無料のAdobe ExpressでDTPのプロがどこまで使えるか検証してみた
さて今回は、前から気になっていましたアドビが昨年12月に発表した「Creative Cloud Express」(以下、CCE)について、DTPのプロがどこまで使えるか検証してみた。という企画です。
CCEは、従来のCreative Cloudの入門版みたいな感じで、オールインワン的にWebブラウザ上で、かんたんにグラフィックやビデオなどの編集ができるソフト。
無料プランとプレミアムプランが用意されています。違いは、用意されている素材に制限があることと、保存できるクラウド容量。とはいえ、無料で2GBのクラウドストレージ、制限があるもののAdobe Fontsのフォントやロイヤルティーフリーで利用できるAdobe Stockのイメージも利用可能であるため、それだけでも普通にお得感あります。
まず、動作環境として「最小必要システム構成」というのが以下になります。
Creative Cloud Express web 版
オペレーティングシステム | Windows:バージョン 8.1 以降macOS:バージョン 10.13 以降Chromebook |
Web ブラウザー | Chrome、Firefox、Safari、および Edge注意:JavaScript の有効化が必要です。 |
メモリ要件: | 4 GB 以上のメモリ |
iOS および Android 版の Creative Cloud Express
オペレーティングシステム | 必要な構成 |
iOS | iOS 14 以降 |
Android | Android 9.0 Pie 以降 |
試しに、以下のスペックの事務用PCで試してみました。
プロセッサ Intel(R) Pentium(R) CPU G3220 @ 3.00GHz 3.00 GHz RAM 6.00 GB Intel(R)HD Graphics Edge 103.0.1264.44 / Firefox 102.0 / Google Chrome 103.0.5060.66
CCEはWebページの処理にメモリを使うようで、6GBのPCだと、ブラウザはChrome>Firefox>Edgeの順でクラッシュしました。
メモリは多いほうが良いです。グラフィックボードもあったほうが良いです。無いととても遅いです。当然、クラウドアプリなので、通信も早いに越したことはありません。
さて、結論なのですが、「Adobe Expressでプロの技を活かすのは難しい」でした。
というのも、このアプリは豊富な素材とレイアウトを使って簡単に完成させるのが目的ですので、プロのように細部にこだわることができない状態では、似たようなものになってしまいがちです。
今回の検証結果 → Adobe Expressは入門には最適ですが、こだわりたい人にはやはりCreative Cloudをおすすめいたします。